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2 type of Architectural Renovation in Tokyo

戦後長く続いてきた「スクラップ&ビルド」の文化は、環境に対する影響や社会コストの増大という
問題を歯牙にもかけず日本を蝕んできました。


平成に入りテレビ番組やリノベーションブームによって入り少しずつ古い建物に手を入れて使い続ける
事が注目され始め一般化はしてきていますが、日本では、「スクラップ&ビルド」文化がまだ大勢を占
めていると言えます。


今回紹介するダイバーシティ/トーキョー・ツアーで巡る2つの建築は、共に耐震改修を行い機能性・
意匠性を付加する事で現代に新しく生まれ変わった代表的な建物の例です。


特に日本の場合には、古い建物に対して耐震という事が重要なポイントと成ります。
そんな日本特有の改修部分にも注目して見てみましょう。

今後の日本のスタンダードと成って欲しいと言う希望も込めてダイバーシティー/トーキョーのコース
に組み込みました。


■国立国会図書館-国際子ども図書館(The International Library of Children’s Literature (ILCL) )


TheInternationalLibraryofChildren’sLiterature


改修設計:国土交通省関東地方整備局営繕部/安藤忠雄建築研究所/日建設計

元の建物は、明治39年に帝国図書館として建てられたものです。

【建物の構造・規模】
鉄骨補強煉瓦造 
増築部鉄筋コンクリート構造 
地下1階 地上3階

貴重な建築遺産を保存再利用しつつ、新たな機能と空間を持つ施設に再生されています。

Childrens_liblary03.jpg


各室は旧建物の空間と意匠を出来るだけ生かして計画されています。


Childrens_liblary04.jpg


「旧建物の空間」と「新たな機能と空間」の区別を明確にする手法をとっている点に注目です。

「旧建物の空間」の鉄骨補強煉瓦造に対して、「新たな機能と空間」には無機質なガラスと鉄筋
コンクリートの打ち放しと言う現代を代表する建材を使用する事によって、そのコンセプトを明
快に表現する事に成功しています。

また、建物計画においても新たに必要となる機能を2つのガラスの箱の中に封入して、旧建物に
挿入するという分かり易く且つシンプルな計画が建築を知らない一般の人にも受け入れられ易い
計画である様に思えます。

特に気持ちの良い空間は、3階のラウンジで旧建物の外装を目の前に愉しみながらガラス張りの
明るい空間でゆったりと過ごす事が出来ます。


Children’s Literature 02

この建物の耐震改修の方法は、「レトロフィット免振工法」と言い建物と地盤の間にクッション
となる免震装置を設置することにより地震力を1/3~1/5に低減する工法が使われています。


■アップルストア銀座(サヱグサ本館ビルリニューアル)(Apple Store Ginza)

AppleGinza01.jpg


基本設計:Bohlin Cywinski Jackson事務所
実施設計:鹿島建設


店舗としての階高を確保する為に2,3階の床を撤去してレベルを高くして新たに打ち直して居ます。
また、腰壁の撤去を行って建物自体の軽量化を行い構造躯体の負担の軽減を図っています。


これは凄い。

日本の古民家の改修工事では一旦建物をバラして欠けてしまったり弱っている木の一本一本を継木など
して補強してから組み直しますが、それに似た精神性を感じます。


そして、何よりもそのデザインです。
アップルコンピュータによって一世を風靡したスケルトンデザインを建物にそのまま採用する事によって
建物全体がアップルメイドのようにも映るデザインに成っています。

ステンレスシルバーとブラックガラスカーテンウォールの向こうにかすかに透ける元の建物のシルエット。
表面積の少ない均一な平面の外装にもかかわらず奥行きを感じさせ銀座目抜き通りに新鮮な表情を作り出
しています。



AppleGinza02.jpg


この建物を見に行きたい方は是非ダイバーシティ/トーキョーへご参加ください。
ツアーは、ホームページから登録できます。

http://www.divercitytokyo.org/


へたっぴ英訳は、もう少し時間を下さい。
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